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2014年9月9日火曜日

イラク情勢:首相交代もシーア派支配という火種は消えず。

http://surouninja.blogspot.jp/2014/09/Flashpoint-of-Iraq-to-be-smoldering-as-long-as-Shiite-domination.html
イラクで8日(2014年9月8日)、マリキ首相が退陣し、後任には予定通り、イランや米国の支持するアバディ氏が就いたようである。

http://news.nicovideo.jp/watch/nw1225876
アバディ新政権が発足=挙国一致へ一歩―イラク
時事通信社 2014年9月9日(火)5時59分配信
 【カイロ時事】イラク連邦議会は8日、アバディ首相率いる内閣を承認し、新政権が発足した。イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」の勢力伸長で国家分裂の危機に直面するイラクは、混乱収拾に向けた挙国一致態勢の構築に向け第一歩を踏み出した。
 国内で権力闘争を続けるイスラム教シーア派、スンニ派とクルド人の3勢力が激しいポスト争いを繰り広げる中、アバディ氏は調整が難航した国防相、内相の人選を先送りすることで決定的な対立を回避。3勢力が代表を送る議会の承認を取り付けた。 

シーア派のマリキ首相が退陣したとはいえ、このアバディ新首相も所詮はシーア派の勢力の一員に過ぎない。イラン“シーア派”政権がこの人事を歓迎しているのもそのような理由からだ。つまり、この人事は所詮、ただの“ガス抜き”に過ぎず、今後もイランが裏で主導権を握り続ける以上、スンニ派やクルド勢力のイラク政治に対する不満は火種として残り、そのうち再び火の手を上げることになると予想される。

そしてISISもまた、シーア派の穏健派首相が誕生したからと言って、イラク侵攻の手を緩めることはないだろう。

今のイラク情勢の本質は、自由主義陣営と共産主義陣営の攻防にあると見ている。つまりこれも新冷戦の一面だということである。

ISISの勢力拡大により、オバマ政権は米軍事予算削減を中止せざるを得なくなるだろう。それは中東における親イラン共産主義国連合の誕生を防ぐことに貢献するだろう。米共和党がイラクへの積極的な関与を主張するのも、その2点(軍事予算増強、中東の共産化阻止)が狙いであることは言うまでもあるまい。

参考:
2014年9月1日月曜日
ISIS:クルド独立のための促進剤
2014年8月25日月曜日
米国にISIS攻撃を促すサウジとイスラエル。
2014年6月17日火曜日
イラク情勢:中東に構築される親共国家連合。

おそらくISISはただの役者に過ぎない。

中東の共産化という、日本も含む米国の同盟諸国にとっての致命的な事態を防ぐため(中東の米軍を再強化するため)には、これまでにない新たな脅威を創出することが最も効果的な手段なのである。ISISの存在は、オバマ米民主党“似非リベラル”政権の“偽善的な反戦平和”に洗脳された米国民の目を覚ますには十分かも知れない。

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