2013年11月7日木曜日

中東地域をロシアに委譲する米国。

http://surouninja.blogspot.jp/2013/11/us-to-delegate-the-middle-east-to-russia.html
中東を歴訪中のケリー米国務長官が6日(2013年11月7日)、イスラエルが占領地にユダヤ人の住宅を建設する入植活動について、「正当化できない」と批判したとのことである。


米国務長官 イスラエルを批判 - NHK 11月7日 9時29分
中東を歴訪しているアメリカのケリー国務長官は6日、エルサレムなどでイスラエルのネタニヤフ首相とパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長とそれぞれ会談し、ことし7月に再開した中東和平交渉の進展を双方に働きかけました。
会談後、ケリー長官は、イスラエルが占領地にユダヤ人の住宅を建設する入植活動をパレスチナ側の反対を無視する形で進めていることについて、「正当化できない」と述べて批判しました。

米国がイランとの関係改善を見せつつある中で、米国の後ろ盾を失いつつ在る中東の同盟国、サウジアラビアとイスラエルは今、焦りを見せている。(サウジアラビア:米国の“弱腰”中東外交に苛立つバンダル王子。2013年10月24日木曜日)

ケリー米国務長官の今回の発言にも、中東関与をフェードアウトさせようとしている米国の姿勢が表れている。(NSA盗聴問題:米国のモンロー主義回帰の口実。2013年10月28日月曜日)

軍事予算の削減を強いられている米国は、取捨選択の結果、“アジア太平洋地域”にリソースを集中させる方針を採っており、中東地域を切り捨てることは既定路線だったと謂えるだろう。

安倍首相が中東歴訪のために出国した際、最初に訪問した国がロシアだったことから想像するに、今後の中東地域での主導権を今後はロシアに渡すという方向で米露合意が在ったのかも知れない。または、ざっくりと“大陸”はロシアが、“太平洋”は米国が管理するという合意だったのかも知れない。(明後日(2013年4月28日)の安倍首相の訪露は世界情勢の分岐点となるだろうな。2013年4月26日金曜日)

そう考えると、米国が突如イスラエルを突き放し、パレスチナの肩を持ち始めたのも理解できよう。

イスラエルとサウジアラビアは今後、米国の軍事力を当てにせずに新たな軍事同盟を構築する必要性が出てくるかも知れない。

そうなれば、日本としてもシーレーンを確保するため、自ら中東に出張り、イスラエルやサウジアラビアと共闘する必要性も出てくるだろう。日本は中東有事によるエネルギー供給の不安定化を防ぐためにも、“集団的自衛権の行使”の問題を早急に解決させねばなるまい。(シーレーン確保のための集団的自衛権の行使。2013年9月26日木曜日)

一方、イスラエルに批判的なトルコは、現状の全方位外交を捨ててロシア側に日和見することが予想される。イスラエルとトルコの仲を日本が取り持つ場面もいずれ生じてくるかも知れない。

何れにせよ、米国が関与を薄める中東情勢は、安定化どころか、短期的には泥沼化しそうな気配である。