2013年11月15日金曜日

日銀:反リフレ派の蠢動。

https://surouninja.blogspot.com/2013/11/anti-reflation-school-in-boj-to-plan-a-coup-behind-the-scenes.html
安倍首相のブレーンである浜田宏一・内閣官房参与が本日(2013年11月15日)、日銀の物価目標2%が達成されなかった場合でも景気が良くなれば岩田規久男副総裁の辞任は必要ないと述べたとのことである。


物価目標未達成でも岩田副総裁の辞任必要ない=浜田内閣官房参与 - ロイター 2013年 11月 15日 16:55 JST
[東京 15日 ロイター] -浜田宏一・内閣官房参与(イエール大学名誉教授)は15日、都内の中央大学で講演し、インフレ期待など人々の期待がそのまま実現する社会は存在しないと指摘した。日本銀行の物価目標2%が達成されなくても景気がよくなればよいと強調、岩田規久男副総裁が一時発言したように、日銀が2%目標を達成しなくとも、辞任する必要はない、と述べた。

浜田参与は、今年株価が最も上がった国が日本であることをあげ「アベノミクスは成功しつつある」と強調。「新聞や学者はアベノミクスが失敗すると考えているが、根拠のないこと」と語った。

恐らく浜田内閣官房参与は、岩田副総裁が辞任することによって日銀の政策決定機関である政策委員のリフレ派の頭数が減ってしまうことを懸念しているのだろう。

アベノミクス成功の鍵は日銀の人事に掛かっていると言っても過言ではない。

衆参のねじれが解消された今は、日銀政策委員の国会同意人事でも与党の思い通りになるとは思うが、もう一人の副総裁の中曽宏氏を筆頭に、事務方を押さえる反リフレ派日銀プロパーに抵抗できる人材はそう多くはないだろう。

黒田緩和の牽制を狙う「反リフレ」日銀プロパーたち - 週刊文春 2013.04.12 07:03
中曽氏の担当は、政策委員会室、金融機構局、決済機構局、業務局、システム情報局、総務人事局、文書局など主流。一方、岩田氏の担当は発券局、情報サービス局、金融研究所など傍流ばかり。しかも、総裁の職務の代理・代行の順位も、第1順位が中曽氏で、岩田氏は第2位。プロパーの人事を含め、事務方は完全に中曽氏が押さえる形になった。
また、次期エースと評判の高い雨宮正佳理事を大阪支店から本店に戻し、企画局、金融市場局、金融研究所の担当に据えた。雨宮氏は、白川前総裁の懐刀として民主党とのパイプ作りに奔走、与党内で高まる日銀の追加金融緩和圧力をかわしてきた実績がある。

目下、日銀プロパーによる多数派工作が水面下で行われていると思われるが、このタイミングで貴重なリフレ派を政策委員から排除してしまっては、量的緩和策に否定的な日銀プロパー達の思う壺である。

物価目標達成が失敗した場合の責任は、岩田副総裁ではなく、寧ろ、リフレ策の足を引っ張る“反リフレ派”の連中に取らせるべきである。アベノミクスの「第一の矢=金融緩和」が景気の持ち直しに有効だったという事実は、今迄の長期不況の責任が日銀プロパー達に在ったことの証明に他ならないのだから。

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