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2014年9月12日金曜日

アサド打倒:米国に好機を与えるISIS

http://surouninja.blogspot.jp/2014/09/ISIS-to-give-opportunity-for-US-to-attack-Assad-again.html
イラクとシリアで勢力を拡大するISISを掃討するため米国がシリアでの空爆も示唆していることについて、シリアアサド政権は、この米国の方針に猛反発しているとのことである。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H31_R10C14A9FF1000/
サウジなどスンニ派諸国、米を支持 シリアは反発

2014/9/12 0:57

 【ドバイ=久門武史】米国は過激派「イスラム国」の掃討へ、イラクやシリアの周辺国による有志連合づくりを急ぐ。サウジアラビアなどイスラム教スンニ派諸国は過激派の台頭を警戒し、米国を支持する立場だが、掃討作戦のカギを握る地上部隊は派遣しない方針だ。一方、シリア政権は米国の方針に猛反発している。
 シリアのハイダル国務相は11日、「シリア政府の同意のないいかなる行動もシリアへの攻撃とみなす」と発言した。「イスラム国」打倒の目標でシリアのアサド政権と米国とは利害が一致するが、米国が攻撃対象を政権にまで広げることを警戒している。

ISISとは中東共産化を阻止するために作られた“役者”である、と当ブログでは考えている。

参考:
2014年9月9日火曜日
イラク情勢:首相交代もシーア派支配という火種は消えず。
2014年9月1日月曜日
ISIS:クルド独立のための促進剤
2014年8月25日月曜日
米国にISIS攻撃を促すサウジとイスラエル。
2014年6月17日火曜日
イラク情勢:中東に構築される親共国家連合。

米国の狙う本当の目的が中東における親ロシア勢力の排除(=中東共産化の阻止)だと考えれば、シリアのアサド政権が今回の米国の方針を恐れるのも無理もない。

シリアは中東で唯一ロシア海軍に軍港(タルトゥース)を提供しており、また、核開発疑惑もある国である。未だエネルギーの多くを中東地域に頼る自由主義陣営にとって、エネルギー安全保障上、非常に厄介な国がシリアなのである。米国を中心とした自由主義陣営がこのような脅威を排除したいと考えるのは当然であろう。(勿論、シェールガス革命でエネルギー輸出国に転換した米国の場合は、中東からフェードアウトするという安易な選択肢もあるが)

一方、中東地域がアカく染まり不安定化することは、原油高騰で経済が上向くロシアにとっては非常に好都合なのである。

タルトゥース港がロシア海軍の軍港として強化されるということは、中東の原油価格の操縦権をロシアに奪われ、自由主義陣営の富がロシアに流出してしまうことにも繋がり非常にリスクが高い。また、タルトゥース港がロシア海軍が大西洋に出て行くたための重要な足掛かりとなることで、自由主義陣営の安全保障上の脅威も増すことになる。

自由主義陣営の経済的繁栄(先進国への資金還流の持続)は、中東の安定とそれに伴う原油価格の安定に掛かっているのである。

参考:
2014年9月11日木曜日
強いドルを求める先進国、焦るアカい新興国。

つまり、新興国へ流出した富を先進国に戻し、先進国経済の時代を再び取り戻すためには、シリアのアサド政権とその背後のロシアを排除することが重要ということになる。勿論それはアベノミクスを成功させるためにも必要なことであり、日本としても中東の安定化には積極的に貢献すべきだろう。“ISIS”というこれまでにない程の脅威の存在は、今なおエネルギーを中東に頼る日本が中東の安定化に乗り出すための大義名分としては十分に有効であると考える。

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