2014年8月12日火曜日

イラク情勢:オバマはアサドを助けるか。

http://surouninja.blogspot.jp/2014/08/Russia-to-lead-US-army-to-bomb-ISIL-of-Syria.html
ロシアは、シリアアサド政権に供給する予定だったロシア製の高性能地対空ミサイルS300」について、シリアには供給せず廃棄処分することを明らかにしたとのことである。

2014/08/12-06:29
シリア向けミサイル廃棄へ=ロシアが供給停止決定
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014081200059
 【モスクワ時事】ロシアの武器輸出を所管する連邦軍事技術協力局の高官は11日、シリアのアサド政権との間で契約したロシア製の高性能地対空ミサイルシステム「S300」の供給が行われず、廃棄処分されるとの見通しを明らかにした。インタファクス通信が伝えた。
 シリア内戦をめぐって欧米はこれまで、アサド政権の後ろ盾のロシアによる武器輸出を非難。航空機や巡航ミサイルなどを迎撃できるS300は、シリア攻撃を仮に行う場合に大きな障害となることから、問題視されていた。
 高官は供給停止の理由・経緯ついて「国連決議に基づき、ロシアの(プーチン)政権が決定した」と説明した。シリア以外の供給先を探したものの見つかっておらず、廃棄される公算が大きくなったという。

シリア軍がロシア製高性能地対空ミサイルS300を保有している可能性があるようです...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12112772012
cravit500rさん

2013/9/116:28:12

シリア軍がロシア製高性能地対空ミサイルS300を保有している可能性があるようですがS300とはどんな地対空ミサイルですか?
aliedaa2007さん

2013/9/117:59:32

非常に高性能な対空ミサイルで、航空機や巡航ミサイル迎撃用のものです。
コレもあって、戦死者を出したくない米国は、巡航ミサイルでの限定的な軍事介入に留まることにしたと思われます。
haruki_takeda2003さん

2013/9/117:32:12

現在ロシアが運用している最も強力な地対空ミサイルシステムがS-400。これは輸出されていないため、現状で他国が手にする事のできる最も強力なロシア製ミサイルシステムがS-300になります。
いくつかの派生型が存在しているため一概には何とも言えませんが、航空機の迎撃はもちろん、巡航ミサイルや弾道ミサイルの迎撃能力を持つ本格的なシステムとなっています。

しかしS-300がシリアに輸出されたかは疑問がもたれています。S-300などのような大規模な防空システム群は多数の車両によって構成されているため、仮に輸出されたとなればアメリカの偵察衛星に捉えられないわけがありません。米軍を始めとする各国が空爆を行わないらしいのはシリアの強力な防空網のためだと言われていますが、S-300を運用しているかどうかは現状では不明のままです。


2014 年 8 月 11 日 20:55 JST
米空爆の「イスラム国」、本拠地シリアで勢力増す
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303721104580085253602807276
 【ベイルート】イラクでのイスラム過激派「イスラム国」阻止の動きに世界中の注目が集まるなか、隣国シリアにある彼らの活動拠点はほとんど揺らいでいない。「イスラム国」はさらに勢力を伸ばし、新たな志願兵たちを引き付けている。

 イラク北部での米軍による空爆にもかかわらず、シリア北部ラッカにある「イスラム国」の本部や居住区では今も同組織の黒旗が誇らしげに翻っているという。中東や欧州全域からの新たな志願兵たちはトルコを経由してひっきりなしにバスやタクシーでラッカを目指し、家族とともにこの都市の最も高級な住居で暮らしている。
 しかしシリア国内で「イスラム国」に対して米軍が空爆すれば、意図せずしてシリアのアサド政権軍を支援することになる上、政治的にもアサド政権を正当化して反体制派を犠牲にしかねない。アナリストやシリアの反体制派メンバーたちは、米国は3年に及ぶシリア内戦の終結に向けて包括的な計画を打ち出すことができるまで、シリアでの「イスラム国」空爆を先送りにする可能性があるとみている

今回ロシアがS300を破棄すると発表した真の理由は、米軍にシリア国内のISIL拠点を空爆させ、シリアやイラク政府など中東の反米・容共連合を間接的に支援することにあると思われる。シリアの防空網は米軍がシリア攻撃に二の足を踏むのに十分な脅威となっているわけだが、S300がシリアに存在しないと分かれば米軍もシリアを攻撃しやすくなるだろう。

以前から指摘している通り、シリアにおいてオバマ米民主党大統領が攻撃の対象とするのは、アサド政府軍(容共)ではなく、イスラム国=ISIL(反共)の方だろう。

参考:
2014年8月8日金曜日
似非平和:イラク空爆を承認したオバマ。
2014年6月17日火曜日
イラク情勢:中東に構築される親共国家連合。

またロシアとしては予め今回のような発表をしておけば、万が一シリア周辺で軍やテロリストにより旅客機が撃ち落とされた場合にも、「ロシアはS300を提供していない」と言い訳ができるわけである。

関連:
2014年6月24日火曜日
イラク情勢:クルド独立にほくそ笑むプーチンとオバマ。
2014年6月15日日曜日
イラク情勢:オバマのジレンマ。
2014年3月3日月曜日
オバマはロシアの優秀なスパイなのか。