2014年7月29日火曜日

カリコム歴訪:国連安保理改革という夢物語。

http://surouninja.blogspot.jp/2014/07/UN-Security-Council-reform-is-nothing-but-a-pipe-dream.html
安倍首相が中南米のカリコム諸国を歴訪し、日本の国連常任理事国入りの支持を取り付けようと動いているようである。

首相、国連外交を本格始動、カリブ票を“青田買い” 安保理改革、常任理事国も視野

2014.7.29 08:03 (1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140729/plc14072908030005-n1.htm

 安倍晋三首相は中南米歴訪をきっかけに、国連外交を本格化させる。カリコムとの首脳会合でも来年10月に改選される安全保障理事会の非常任理事国選挙への支持を確認。カリブ諸国の票を“青田買い”するのは将来的な常任理事国入りも視野に入れるからで、同じく常任理事国を目指すブラジル、ドイツ、インドの4カ国(G4)とともに国連改革に対する国際世論の醸成を図る。

国連安保理改革案の成立には加盟国193カ国の2/3以上(129カ国以上)の賛成が必要となるわけだが、カリブ海の島国14カ国から成るカリコム諸国は国連加盟国の約7%を占めており、小さな島国ばかりとはいえ無視できない存在と謂える。

だが個人的には、日本はこれ以上、国連への関与を深めるべきではないと考えている。国連常任理事国の一部(中国とロシア)の拒否権濫用により、国際平和と安全を維持するという国連の機能は既に“機能不全”に陥ってしまっており、このまま放っておいても勝手に崩壊して逝くだけだと予想できるからである。共産主義勢力が作った理想主義的な世界政府的組織など、欲深きメンバー同士の内ゲバで必ず自滅する運命なのである。この“欲深きメンバーの存在”というパラメータが共産主義には欠けていることが致命的なのである。

参考:
2014年7月25日金曜日
反日:国連人権委員会が助長する人権侵害と逆差別。
2014年7月3日木曜日
PKO予算:国連に愛想を尽かす先進国。
2014年6月10日火曜日
靖国神社:東條英機を陥れた米中の共産主義者。
2013年12月28日土曜日
国連にシラケる先進諸国。

そのような組織に日本の血税を投入し続けるのは、どう考えてもリソースの無駄でしかあるまい。そのようなリソースの余裕は、アベノミクス成功と其れを担保する同盟国同士の安全保障のために費やされるべきだろう。

少なくとも今の“拒否権”の仕組みを改めない限り、国連の平和理念も達成できないだろうし(まぁ“似非ヘイワ”の理念は達成できているかも知れないが)、日本が関与するメリットもまた皆無なのである。

とはいえ、世界各国が世界政府的な組織を必要となる場面も当然在ると思うが、それは米国の同盟国に見られるような、“疎結合”で実現されるべきだと考える。ガチガチの巨大な世界政府を中央に置くような、如何にも共産主義的な“密結合”で世界を統治しようとしても必ず失敗するだろう。強大な世界政府を受け入れられるほど人類は完璧ではないのだ。

参考:
2014年1月22日水曜日
中共政権はソ連崩壊を再現するか。

国連という組織を今後も維持したいのなら、やはり最低でも今の“拒否権”という仕組みを何とかすべきだろう。個人的には、既存の安保理改革草案の中でも、常任理事国から中露を外しつつ全常任理事国が拒否権行使を抑制するLDC案あたりが割と適切なのではないかと考えている。